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     『中高年の短歌教室U次のステップ』      来嶋靖生著

    もう一歩先に進みたい人へ


中高年なればこそ、こうありたいという創作上の心構えや実作上のテクニックを、具体的に体系立てて説明しました。素材とどう向き合うか、直面する闘病や介護の問題などを詠み込むには、写実と説明の違い、比喩、韻律、文語と口語などなど、より深く大胆に明解。秀歌創作に必携の書となりました。

目次より
  
T これからどうするか  基本を確かめる
 ・詩型に愛情を持つ――おもしろくてたまらない時 
 ・自分を信ずる――いき詰まりを感じた時
U 何をどう詠むか
1素材題材の選び方
 ・素材は平等―ただし… ・常識や類型と戦う 他
2家族の歌
 ・家族詠のプラスとマイナス ・孫の歌 ・「描く」歌 ・「思い」の歌 他
3愛の歌
 ・愛の歌の原型 ・恋人を描く ・愛の歌の難しさ 他
4悲しみの歌
 ・連作のすすめ ・介護の歌 ・抑えて詠む効果 ・亡き人を偲ぶ 他
5生活の歌
 ・生活短歌の類型 ・事実とせめぎあう ・事実とその取捨選択 他
6自然・風景の歌
 ・風景と自然 ・風景は変わる ・変わらぬ風景 ・対象との間合い 他
7旅の歌
 ・行きました、見ました ・地名をどう扱うか ・時空を超える ・風景と自己 他
8社会の歌
 ・社会詠の現在 ・現場の強さ ・現場にはいないが ・抽象化と想像力
9人生の歌
 ・生きる姿勢 ・自慢は禁物 ・回想詠のすすめ ・老いの歌
V いかに詠むか 短歌のレトリック
1写実
 ・写実とは ・描写と説明 ・描写への手順 ・心の描写 ・写実の注意点 他
2韻律
3言葉
 ・文語と口語 ・固有名詞 ・古語 ・歌枕と枕詞 ・カタカナ語
4一首の組み立て レトリックさまざま
 ・初句と結句 ・リフレイン ・本歌取り ・引用 ・比喩 ・オノマトペ
5抽象と幻想
 ・実在しないもの ・夢と想像力 ・幻想を詠む ・抽象化の意味

W 高齢者の歌に学ぶ
1長命歌人の歌
 ・年齢を感じさせない ・生と死と ・死別のかなしみ
2高齢歌人の歌
 ・自然 ・日常 ・父母 ・老 ・病気と介護 ・葬儀 ・回想 ・学芸 他

付録
 新旧かなづかい対照表(抄)
 難読動物・植物の読み方


 ISBN978-4-7522-1036-8
◆四六判・並製、カバー装・256頁    
◆定価:本体1886円