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  紙の碑(いしぶみ)  秋灯かくも短き詩を愛し 谷子 』       寺井谷子著

―谷子俳句の原風景―

 「NHK俳壇」選者、現代俳句協会副会長、寺井谷子の俳論・鑑賞・ 作家論・随筆・講演・父、横山白虹のこと・・・。新興俳句を代表する 俳句結社「自鳴鐘」復刊七〇〇号を来年に控え、編集長として俳句 への思い、関わり全てをこの一冊に凝縮。
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父、横山白虹、母横山房子のもと、新興俳句を産土に育った著者の俳句と共にある生活の全てを表白。俳句の可能性に挑戦し続ける俳人論、詩心溢れる俳句に対する広角な視野による鑑賞、随所に言及された作句の方法論は俳句を愛するもの必読です。
さらに本書に所収した、終戦直後の貧しさの中でも俳句に情熱を注いだ若き俳人達の思いと作品との出会いの数々は「紙の碑」として人々の心に刻まれ、明日を思う力となることでしょう。


序章  私の俳句鑑賞・迷求考
第一章 作家論  竹下しづの女 河東碧梧桐 山頭火 野見山朱鳥 高屋窓秋
           三橋敏雄 金子兜太 阿部完市 和田悟朗 宇多喜代子 
           大石雄鬼 松澤雅世
第二章 父・横山白虹 その人と作品 他
第三章 胸中詩片
第四章 紙の碑
第五章 秀句鑑賞 わたしの愛誦句
第六章 かたつむりの唄
第七章 俳句の風景 五千石先生のこと 藤田湘子氏を悼む 他
第八章 講演 俳句の未来へ 他
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 ISBN978-4-7522-2049-7
◆A5判 上製 カバー装 240頁
◆定価:本体2476円