「スポーツ川柳vol.2」7月度各賞発表



 ★最優秀賞★  
 
  輝きが消えたダイヤの目が泳ぐ ついにジーさん
     
 ★優秀賞★    
  スケボーは禁止の札を取る公園 フーマーさん
  優勝をするたび落ちてゆく評価 アカエタカさん
     
 ★佳作★    
  プロ野球オリパラ期間に暑気払い ごん太さん
  収入が理屈を作るIOC 城門塵さん
  こちらでは畳の上のショータイム まこっちゃんさん
  横綱を「よごすな」と呼ぶ品格さ 八十日目さん
     
  これまでの受賞作
20’3月 4月
 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
21' 3月 4月 5月 6月
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オリンピックは日本選手の活躍が目覚ましく大いに盛り上がっておりますが、勝っても敗けても選手たちの純粋で真摯な姿が、取り巻く輩のグダグダぶりとの対比で余計に素晴らしさが際立ちます。選手の皆さんありがとう!
最優秀賞の「ついにジー」さんおめでとうございます。大会前にあったごたごたで汚れてしまったダイヤの輝きが戻ることはありませんでした。でもプールでの泳ぎはまだ続けるそうで、泳ぐことない眼で今後を見据えてほしいものです。完成度の高い見事な句になりました。
優秀賞の「フーマー」さん。これまで危険でうるさくて嫌われてきたスケボーですが、金メダルで市民権を得たようです。ただし素人は「ゴン攻め」したら骨折に注意だそうです。話題になっているものを違う視点から捉えた、技が光った作品でした。
同じく「アカエタカ」さん、言わずもがなの行為ですね。勝手に観戦にも行ってしまって・・・。相撲協会そのものも大きな変革が必要な時期に来ているのかもしれません。反比例のグラフが目に浮かぶような幾何学的? な作品となりました。
佳作の作品もそれぞれ穿ちと批判精神に富んだ秀句となりました。
今回は選手の活躍を賛美するというより、付帯する様々な問題を揶揄するような作品を多くいただきました。やはり現在の日本の状況がそのまま反映されていると思わざるを得ませんでした。つくづく川柳は時代とともにある、と思います。
これからもたくさんの投句をお待ち申し上げます。


なお、投句いただく作品は、初出で未発表のものをお願いします。