「17音の小宇宙―田口麦彦の写真川柳」 第4回 2009/07/17 |
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photo by ajisai kitamura |
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まあ、いったいこの解散前夜の政治の様相は何であろう。政局なのか、綱引きなのか、お互いのエラー待ちなのか呆れてしまう。 オワライで総理の座まで獲るつもり 吉村 工 ドタバタ劇幕引き前の面白さ 堀江 慶 ブルペンを見てもリリーフいない国 名倉政義 (西日本新聞「ニュース川柳」) 今日の投稿者の目もきびしい。まさに末期的症状と言ってよいだろう。派遣切り、リストラで職を失った人が巷にあふれているというのにである。政治家と名乗るなら、一度ハローワークを覗いてごらんなさい――と言いたい。スポーツの試合なら、入場料全額返還である。 改めて「政治」とは何であろうと辞書を引くと、なんと「政」一字で「まつりごと」なのである。「主権者が領土、人民を統治すること」の意とある。また、「政」は「祭事」の意もある。古くは祭政一致で行われていたからであろう。 いずれにしても、日本国憲法では、主権在民で国民に主権があるわけであって私たちが主役であることは間違いない。 その主役を差し置いて何事ぞ――ともっと怒りの声を上げるべきであろう。 「解散」に「バンザイ」を叫ぶのも不思議な光景である。何にバンザイなのか。自分の不甲斐なさにバンザイするならばよくわかるが・・・。 いったん選挙になると、白手袋をはめて振りかざすのも「おわらい」である。 むかしむかし、学校の始業式、終業式で校長が教育勅語を押し戴いた敬けんな白手袋ならまだしも、汚しに汚した手を隠し通すまつりごとは、もうご免蒙りたい。 |
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(c)Mugihiko Taguchi |
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